2026年7月21日

こんにちは。
大田区のうみのいろ歯科矢口渡です。
「最近、フェイスラインがはっきりしなくなってきた気がする」「昔よりも顎のラインがぼやけて見えるようになった」と感じたことはありませんか。年齢による変化や体重の増減が原因と思われがちですが、実は舌の位置やお口の機能が関係していることもあります。私たちは普段、食事や会話をするとき以外にも、舌や唇、頬の筋肉を無意識に使っています。これらの筋肉のバランスが崩れると、お口周りだけでなく顎のラインにも影響を及ぼすことがあります。
今回は、顎のラインと舌の位置、そして口腔機能との関係についてご紹介します。
■顎のラインは何によって決まるの?

顎のラインは、骨格だけで決まるものではありません。皮下脂肪や筋肉の状態、姿勢など、さまざまな要素が関わっています。その中でも見落とされやすいのが、「舌の位置」です。本来、安静時の舌は上あごに軽く接しているのが自然な状態とされています。舌先だけではなく、舌全体が上あごについており、唇は軽く閉じ、鼻で呼吸をしている状態です。
しかし、舌が下がったままの「低位舌」になると、お口周りの筋肉の使い方に偏りが生じることがあります。舌の支えが少なくなることで、顎の下の筋肉が過剰に働いたり、反対に十分に使われなかったりして、フェイスラインがすっきりしない印象につながることもあるのです。
■舌の位置が顎の発達に与える影響

舌の位置は、実は顎の発達とも深く関わっています。舌は安静時に上あごを内側から支える役割を担っており、本来は舌全体が上あごに軽く接している状態が理想的とされています。正しい位置に舌があることで、上あごは適切に発達しやすくなり、歯が並ぶためのスペースの確保にもつながります。
「顎の発達」と聞くと子どもの頃の話のように感じるかもしれません。しかし、成長期に身についた舌の癖や口呼吸の習慣は、大人になってからのお口の機能にも影響を及ぼします。例えば、舌が常に低い位置にある状態が続くと、口周りの筋肉のバランスが崩れやすくなり、フェイスラインのもたつきや顎の下のたるみが気になる一因になることもあります。また、飲み込むときに顎に力が入る、気づくと口が開いている、口呼吸になりやすいといった癖も、舌の位置と関係している場合があります。もちろん、顎の形や顔立ちには遺伝的な要素もありますが、舌の位置や呼吸の仕方、飲み込み方といった口腔機能も大切な要因のひとつです。
■大人でも舌の位置は大切

「顎の発達は子どもの話だから、大人には関係ない」と思われるかもしれません。しかし、大人にとっても舌の位置は重要です。大人の場合、骨格そのものを大きく変えることは難しいものの、舌や口周りの筋肉の使い方を見直すことで、機能面の改善につながることがあります。例えば、口呼吸が続いている方は、お口が乾燥しやすくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まることがあります。また、舌の位置が低いことで飲み込むときに余計な力がかかり、顎や首の筋肉に負担をかけているケースもあります。
さらに、姿勢との関係も見逃せません。スマートフォンやパソコンを見る時間が長く、頭が前に出た姿勢になると、舌が正しい位置を保ちにくくなることがあります。その結果、お口周りの筋肉のバランスが崩れ、顎のラインにも影響を及ぼす可能性があります。
■まとめ

顎のラインの変化は、加齢や体重だけが原因とは限りません。舌の位置や口呼吸、飲み込み方などの口腔機能が影響している場合もあります。
当院では、舌の位置や口腔機能についてのご相談にも対応しております。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。