2026年9月10日

こんにちは。
大田区のうみのいろ歯科矢口渡です。
年齢を重ねるにつれて、「以前より歯が黄色くなってきた気がする」と感じる方は少なくありません。毎日きちんと歯みがきをしているのに歯の色が変わってきた場合、単なる汚れではなく、歯そのものの色が変化している可能性があります。今回は、年齢とともに歯が黄色く見える理由と、その対処方法についてご紹介します。
■年齢とともに歯が黄色く見えるのはなぜ?

歯は、表面を覆う「エナメル質」と、その内側にある「象牙質」などから構成されています。
象牙質はもともと黄色みを帯びた色をしています。若い頃はエナメル質に厚みがあるため、象牙質の色がそれほど目立ちません。しかし、年齢を重ねると、長年の咀嚼や歯みがきなどによってエナメル質が少しずつ薄くなり、内側にある象牙質の色が透けて見えやすくなります。
さらに、象牙質そのものも加齢に伴って色が濃くなることがあります。そのため、以前と同じように歯を磨いていても、若い頃より歯が黄色く見えることがあるのです。つまり、加齢による歯の黄ばみは、歯の表面に汚れが付着しているだけではなく、歯の内部にある象牙質の色が関係している場合があります。
■市販の歯みがき粉では白くできない?

歯の黄ばみが気になると、「ホワイトニング」と書かれた市販の歯みがき粉などを使ってみようと考える方もいらっしゃるでしょう。市販の歯みがき粉には、歯の表面についた着色汚れを落としやすくする成分が配合されているものがあります。そのため、コーヒーや紅茶などによる表面的な着色が原因であれば、ある程度改善できる場合があります。一方、象牙質そのものの色や、加齢による歯の内部の変色を歯みがき粉だけで白くすることはできません。
また、歯科医院で行うクリーニングや表面の研磨も、歯の表面に付着した着色や汚れを取り除くことが主な目的です。歯そのものの内部の色を変えるものではないため、「クリーニングをしたのに黄色みが残っている」という場合もあります。
■加齢による黄ばみにはホームホワイトニング

歯の内部からくる黄ばみを改善したい場合の選択肢の一つが、歯科医院で行うホワイトニングです。特にホームホワイトニングは、歯科医院で作製した専用のマウスピースにホワイトニング剤を入れ、ご自宅で一定時間装着して歯を白くしていく方法です。歯の内部に作用して色を明るくしていくため、表面の着色を落とすだけでは改善しにくい、加齢による歯の黄ばみにも対応できます。ただし、ホワイトニングの効果や色の変化には個人差があります。また、詰め物や被せ物などの人工物はホワイトニングでは白くならないため、現在のお口の状態を確認したうえで治療方法を選択することが大切です。
■「汚れ」なのか「歯そのものの色」なのかを確認しましょう

歯の黄ばみが気になったとき、まず大切なのは、その原因を見極めることです。表面の着色であればクリーニングなどで改善できる可能性があります。一方、加齢による象牙質の色の変化が原因であれば、表面を磨くだけでは十分な効果が期待できず、ホワイトニングが適した方法となる場合があります。また、歯の黄ばみだけでなく、むし歯や歯の神経の変化などが色に影響しているケースもあります。自己判断でホワイトニングを始めるのではなく、まず歯科医院で歯の状態を確認してもらうと安心です。
■まとめ

年齢とともに歯の色が変化することは、決して珍しいことではありません。「以前より歯が黄色くなった」と感じても、歯みがきが足りないとは限りません。表面的な着色なのか、加齢による象牙質の変化なのかによって、適したケア方法は異なります。歯の色を自然に明るくしたい方には、ホワイトニングが選択肢の一つとなります。
当院では、お一人おひとりの歯の色やお口の状態を確認したうえで、適した方法をご提案しています。気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。