2026年5月20日

こんにちは。
大田区のうみのいろ歯科矢口渡です。
鏡を見たときに、以前よりほうれい線が気になるようになったと感じる方は少なくありません。年齢や乾燥、表情の癖などさまざまな原因がありますが、実は「舌の位置」や「口元の使い方」も関係していることがあります。最近はSNSなどでミューイングが話題になり、舌を正しい位置に置くことへの関心が高まっています。しかし、ほうれい線対策として自己流で取り入れる前に、まずは口元の筋肉や呼吸との関係を知ることが大切です。今回は、ほうれい線が気になる方に向けて、舌の位置と顔の筋肉の関係、見直したい口元の習慣についてご紹介します。
■ほうれい線と口元の筋肉の関係

ほうれい線は、皮膚のたるみだけでできるものではありません。口元や頬の筋肉の使い方、表情の癖、口周りの支えの弱さなどが重なることで、線が目立ちやすくなることがあります。特に、口がぽかんと開きやすい方や、口呼吸の癖がある方は、唇や頬の筋肉がうまく使われにくく、口元全体がゆるみやすくなる傾向があります。すると、頬を支える力が不足し、口元の印象にも影響が出やすくなります。
さらに、口元の筋肉が十分に働かない状態が続くと、口角が下がって見えたり、頬の位置が低く見えたりすることもあります。こうした変化が積み重なることで、実際のしわの深さ以上に、ほうれい線が強く目立って見える場合があります。そのため、ほうれい線を考える際には、肌だけでなく口元の筋肉の状態にも目を向けることが大切です。
■舌の位置が大切な理由

本来、舌は上あごにやさしく接しているのが自然な位置です。ところが、舌が下がっている状態が続くと、口が開きやすくなり、鼻呼吸ではなく口呼吸になりやすくなります。口呼吸が習慣になると、口周りの筋肉が十分に働きにくくなり、口元の締まりが失われやすくなります。こうした状態が続くと、見た目の面でも口元がぼんやりした印象になり、結果としてほうれい線が目立って見える一因になることがあります。
■ミューイングで見直したいポイント

ミューイングで大切なのは、舌先だけを上につけることではありません。舌全体が上あごにやさしく収まり、唇が自然に閉じ、鼻で呼吸できていることがポイントです。無理に舌を押し付けたり、歯を食いしばったりすると、かえって顎に負担がかかるため注意が必要です。大切なのは、力で整えるのではなく、正しい位置を無理なく保てる口元の環境をつくることです。
■日常習慣の見直しも重要

ほうれい線が気になると、つい表情筋だけに注目しがちですが、実際には舌の位置、呼吸、飲み込み方、口の閉じ方など、日常の無意識の習慣が大きく関わっています。口呼吸、頬杖、うつむき姿勢、舌で前歯を押す癖などは、口元や顔の筋肉バランスに影響を与えることがあります。こうした癖を見直すことは、見た目だけでなく、お口の機能を整えるうえでも大切です。
■まとめ

ほうれい線にはさまざまな要因がありますが、舌の位置や口元の筋肉の使い方も無関係ではありません。舌が正しい位置にあることは、鼻呼吸や口元の安定につながり、結果として口周りの印象を整える土台になります。
ただし、ミューイングは短期間で顔立ちを大きく変える方法ではなく、毎日の習慣を見直すためのひとつの考え方です。ほうれい線や口元のゆるみが気になる方は、自己流で頑張りすぎるのではなく、一度歯科医院で舌の位置やお口の使い方をチェックしてみましょう。