2025年3月21日

こんにちは。
大田区のうみのいろ歯科矢口渡です。
歯周病やむし歯は、進行してしまうと最終的に抜歯が必要になることがあります。では、初期の症状が現れてから抜歯に至るまでの期間はどれくらいなのでしょうか?今回は、歯周病とむし歯が進行するスピードや、放置することで起こるリスクについてご紹介します。
■なぜ歯周病が進行すると抜歯が必要になるのか

歯周病は、歯を支える骨(歯槽骨)が徐々に溶けていく病気です。初期の段階ではほとんど自覚症状がなく、気づいたときには重度に進行していることも珍しくありません。歯周病が中等度・重度に進行すると歯槽骨が大きく減少し、歯がぐらつき始めます。最終的には歯を支えきれなくなり、自然に脱落するか抜歯が必要になります。また、歯周病が進行した状態を放置すると顎骨炎や全身疾患のリスクが高まるため、抜歯が選択されることもあります。抜歯に至るまでの期間は個人差がありますが、数年単位で進行するのが一般的です。進行スピードは生活習慣や免疫力、治療の有無によっても異なります。
■歯周病の進行段階と抜歯に至るまでの平均期間

・初期段階(歯肉炎)/1~2年程度
この段階では、歯ぐきが赤く腫れたり出血しやすくなったりする程度で、痛みはほとんどありません。適切なブラッシングやクリーニングを行えば、症状は改善します。早期発見・治療がカギとなります。
・中等度歯周炎/3~5年程度
歯を支える骨が徐々に溶け始め、歯ぐきが下がってきます。歯がぐらついたり、膿が出たりすることもあります。この段階で治療を始めれば、骨の減少を抑えることが可能ですが、ここで放置をすると取り返しのつかない状態に進行します。
・重度歯周炎/5~10年程度
歯槽骨が大幅に失われ、歯を支えられなくなります。歯がぐらつき、最終的には抜歯が必要になります。治療の遅れが抜歯の原因となるケースがほとんどです。
■むし歯と抜歯の因果関係

むし歯が進行すると感染が歯の神経(歯髄)から歯根まで広がり、抜歯が必要になる場合があります。初期のむし歯はエナメル質だけの損傷ですが、放置すると象牙質や神経に達し、激しい痛みが生じます。さらに進行すると歯根部分が細菌感染を起こし、歯を支える骨にまで影響を与え、治療では回復が難しくなります。また、根の先に膿がたまる「歯根嚢胞」などを引き起こすこともあります。このような状態では抜歯が唯一の選択肢となることも珍しくありません。むし歯も歯周病と同様に、進行スピードが個人差がありますが、放置すれば最終的には抜歯が必要になります。
■むし歯の進行段階とその期間

・エナメル質のむし歯(C1)/数か月~1年程度
エナメル質の表面が溶け始め、歯に白く濁った部分が現れます。痛みはほとんどありませんが、適切な治療を受けないと次の段階に進行します。
・象牙質まで進行したむし歯(C2)/1~2年程度
むし歯がエナメル質の内側にある象牙質に達すると、冷たいものや甘いものに反応して痛みが生じます。治療を受ければこの段階でも歯を残せますが、放置すると神経までむし歯が達します。
・神経まで進行したむし歯(C3)/2~3年程度
むし歯が歯の神経(歯髄)に達して歯髄炎を生じ、激しい痛みが現れます。この段階では根管治療(歯の神経を除去する治療)が必要です。根管治療で感染が完全に除去されれば歯を残せますが、再感染や歯根の破折が起こると抜歯が必要になります。
・歯根まで進行したむし歯(C4)/3年以上放置した場合
むし歯がさらに進行し、歯の根が崩壊します。この状態になると、治療で元に戻すのは難しく、抜歯を余儀なくされます。歯根部の膿が骨に広がると顎骨炎などの重篤な合併症を引き起こすこともあります。
■まとめ

歯周病やむし歯が原因で抜歯に至るまでの期間は、生活習慣や治療の有無によって大きく異なります。
しかし、どちらも早期発見と適切な治療で進行を食い止めることが可能です。日々のセルフケアと定期的な歯科受診を心がけ、大切な歯を守りましょう。
当院では、これらの原因を防ぐための予防治療から、治療が必要な場合の適切なケアまでトータルサポートを行っています。歯に関するお悩みがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。