2025年9月10日

こんにちは。
大田区のうみのいろ歯科矢口渡です。
「最近、お口の中が乾いている」「口臭が気になるようになった」というお悩みを抱えている方は、もしかするとドライマウス(口腔乾燥症)かもしれません。ドライマウスは単なる口の渇きにとどまらず、むし歯や歯周病、口臭の原因になる厄介な症状です。さらに進行すると食事や会話にも影響を与えることがあり、生活の質を大きく下げてしまいます。今回は、ドライマウスの症状や原因、そして対策について詳しくご紹介します。
■ドライマウスの症状とは?

ドライマウスは、唾液の分泌量が減少することでお口の中が乾燥する状態です。代表的な症状には以下のようなものがあります。
• お口の中が常に乾燥している
• 乾いたせいで食べ物が飲み込みにくい
• むし歯や歯周病が増えやすい
• 口臭が強くなる
• 舌や粘膜がひりひりして痛みを感じる
唾液には自浄作用(細菌を洗い流す)や抗菌作用があるため、分泌が減るとお口の環境は一気に不安定になります。その結果、細菌が繁殖しやすくなり、むし歯や歯周病、口臭の原因となってしまうのです。
■ドライマウスの原因① 加齢

ドライマウスの代表的な原因は、加齢です。特に50代以降になると唾液腺の機能が衰え、自然と分泌量が減少していきます。また、更年期によるホルモンバランスの変化や服用しているお薬の副作用も、口の乾燥を引き起こす要因となります。実際、50代を超えるとドライマウスの症状を訴える方は増えており、症状によっては保険適用での治療が可能です。「年齢のせいだから仕方ない」と放置せず、気になる場合は早めに専門的な診断を受けることが大切です。
■ドライマウスの原因② マスク生活

近年、もう一つの大きな要因となっているのが、マスク生活です。長時間マスクをつけていると息苦しさから、無意識に口呼吸をしてしまう人が増えています。本来、鼻呼吸であればお口の中は乾燥しにくいのですが、口呼吸になると絶えず空気が口腔内を通り、乾燥が進んでしまうのです。さらに、口呼吸は口臭の原因にもなります。乾燥した環境は細菌が繁殖しやすく、舌苔(舌の汚れ)が増え、強い臭いを発することも少なくありません。
■ドライマウスが引き起こすリスク

「ちょっと乾いているだけだから大丈夫」と軽視してはいけません。ドライマウスを放置すると、さまざまなトラブルにつながります。
• むし歯が増えやすくなる
• 歯周病が進行しやすい
• 口臭が強くなる
• 舌や粘膜が傷つきやすい
• 食事や会話に支障が出る
特に、口臭は人とのコミュニケーションに大きな影響を与えるため、精神的なストレスにつながることもあります。
■ドライマウスが気になる方へ

「最近口が乾きやすい」「口臭が気になる」「食べ物が飲み込みにくい」
これらはすべて、ドライマウスのサインかもしれません。当院ではドライマウスの検査や原因に合わせたアドバイス、必要に応じた治療をご案内しています。心当たりのある方やご不安を感じている方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
■まとめ

ドライマウスは、単なる口の乾燥ではなく、むし歯や口臭の原因になる症状です。加齢やマスク生活など、現代では誰にでも起こり得る問題といえます。お口のうるおいを取り戻し、快適な毎日を過ごせるようサポートいたしますので、心配な方はぜひ当院で検査を受け、早めに対策をしていきましょう。