放置すると歯周病が進行しやすくなる歯周ポケットとは?|うみのいろ歯科矢口渡(旧ほりぐち歯科)|矢口渡駅の歯医者

〒 146−0095 東京都大田区多摩川1-34-10

03-3758-0700

WEB予約
(初診用)
   ご来院中の方の
問い合わせ用
下層ヘッダー

放置すると歯周病が進行しやすくなる歯周ポケットとは?

放置すると歯周病が進行しやすくなる歯周ポケットとは?|うみのいろ歯科矢口渡(旧ほりぐち歯科)|矢口渡駅の歯医者

2025年12月22日

こんにちは。
大田区のうみのいろ歯科矢口渡です。

40〜50代になると、歯周病のリスクが大きく高まります。しかし、歯周病は初期症状が目立ちにくいことから、気づかないうちに進行してしまうケースが多く見られます。その中でも特に注意したいのが、「歯周ポケット」の存在です。歯周病の進行度を判断する大きな指標となるため、仕組みや危険性を正しく知ることが大切です。今回は、この歯周ポケットについて分かりやすくご紹介します。

■歯周ポケットとは?

歯周ポケットとは、歯と歯ぐきの境目にある溝のことです。健康な状態では、この深さは1〜2mm程度で、歯ブラシなどの清掃で比較的汚れを取り除きやすい状態です。しかし、磨き残しや歯垢(プラーク)が蓄積し、細菌が増殖すると歯肉に炎症が起こります。この炎症が続くことで歯ぐきが腫れ、ポケットが徐々に深くなり、3mm以上になると歯周病の疑いがある状態と判断されます。さらに、歯周病が進行すると、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまい、ポケットは4mm、5mm、さらにそれ以上と深くなっていきます。

■歯周ポケットが深くなるとどうなる?

歯周ポケットが深くなると、そこは細菌にとって絶好の繁殖環境となります。通常の歯磨きでは届かない深さに汚れが溜まり、炎症が悪化しやすくなるため、治療なしで自然によくなることはありません。進行すると次のような症状が現れます。

・歯ぐきが腫れる、赤くなる
・歯磨きの際に出血する
・口臭が強くなる
・冷たいものがしみる
・歯がぐらつく

特に、40〜50代では「歳のせい」「疲れのせい」と思い込み、症状を見過ごしてしまうことがあります。しかし、歯周病は放置すると歯を失う原因となる病気であり、日本では歯を失う理由の第1位とされています。

■改善・治療の方法

歯周ポケットを改善するためには、歯科医院での検査や専門的な治療が欠かせません。まず歯科では、専用の器具を使って歯周ポケットの深さを測定し、炎症の有無や進行状況を確認します。その結果に基づき、一人ひとりの状態に合わせた治療計画が立てられます。
治療の基本は、歯周病の原因となる細菌を減らすため、プラークや歯石を除去することです。歯石はとても硬く、自分の歯ブラシでは取り除くことができないため、歯科医院での専門的な処置が必要になります。主な治療内容は以下の通りです。

・スケーリング(歯石除去):歯や歯ぐきの周りに付着した歯石を除去し、細菌のすみかを取り除く処置です。
・ルートプレーニング(深部清掃):深い歯周ポケットの内部に入り込んだ汚れや感染した部分を取り除き、歯根面を滑らかにすることで再付着を防ぎます。
・メンテナンス・定期検診:治療後も再発を防ぐためには、定期的なクリーニングとチェックがとても重要です。

歯周病は自然に治ることのない進行性の疾患ですが、早い段階で治療を始めれば、進行を止めたり改善を期待できる場合があります。「少し腫れてるだけ」「歯磨きのときに出血する程度」と放置してしまう方も多いですが、これらは歯周病の初期症状であることがほとんどです。

■まとめ

歯周ポケットは、歯周病の進行を判断する重要な指標です。特に40〜50代では、症状に気づきにくいまま進行してしまうことが多いため、「痛みがないから大丈夫」と思わず、早めの検査・治療が必要です。歯周病は放置すると歯を失う大きな原因となりますが、適切なケアと定期的なメンテナンスにより予防と進行抑制が可能です。気になる方は、ぜひ一度歯科医院でチェックを受けてみましょう。

TOP