2025年5月23日

こんにちは。
大田区のうみのいろ歯科矢口渡です。
お子さんの歯並びについて、「このままで大丈夫かな?」「矯正って、いつから始めるのがいいの?」と疑問に思われたことはありませんか?子どもの歯並びや噛み合わせの問題は、見た目だけでなく、むし歯や歯周病、発音、さらには顔の骨格の成長にも関わる大切なポイントです。将来的なトラブルを防ぐためには、早めのチェックと適切なタイミングでのスタートがカギとなります。
今回は、小児矯正を始めるタイミングについてご紹介します。
■上顎の成長は8〜9歳でほぼ終了

まず知っておきたいのが、上顎の成長スピードです。個人差はありますが、上顎の骨の成長は一般的に8~9歳ごろまでにほとんど終了すると言われています。つまり、それ以降になると顎の骨そのものにアプローチする治療が難しくなってしまうのです。
そのため、骨格的な問題(出っ歯や受け口、左右の噛み合わせのずれなど)がある場合は、できるだけ早期に介入することで、成長を利用したスムーズな治療が可能になります。
■「そのうち揃うだろう」は要注意!

小学校に入る頃になると、乳歯から永久歯への生え変わりが始まり、前歯がグラグラしたり、新しい歯が生えてきたりします。この時期によく見られるのが、歯がきちんと並ばずガタガタになってしまう「叢生」です。
「まだ生えたばかりだし、成長とともに自然に並ぶかも…」と思われる方も多いのですが、実際には自然に整うケースは少なく、そのまま放置してしまうと、歯を抜いての矯正や長期間にわたる治療が必要になることもあります。
■小児矯正に適したタイミングは?

では、いつから矯正を考えれば良いのでしょうか?矯正の専門家たちが共通して推奨しているのは、「前歯(永久歯)が生え始めた時期」です。これは具体的には6歳ごろから8歳ごろが目安となります。この時期であれば、顎の成長を利用しながら歯並びや噛み合わせの問題にアプローチできるため、負担が少なく効果的な治療が可能となります。
矯正というと中学生や高校生のイメージが強いかもしれませんが、実はこの「早めの第一歩」が将来の大きな差につながるのです。
■今は選択肢も広がっています

これまで小児矯正といえば、取り外し式の装置(拡大床やプレート)や固定式のワイヤー装置が主流でした。骨格のバランスを整え、永久歯が生え揃うまでの「土台作り」をする目的で、いわゆる「Ⅰ期治療」と呼ばれるステップです。
しかし近年では、目立ちにくく快適な新しい方法も登場してきました。たとえば「インビザラインファースト」は、透明なマウスピース型矯正装置を使った小児用の新しい治療法です。見た目に配慮されており、お子さんのモチベーションも保ちやすいという特徴があります。
とはいえ、どの方法がベストかはお子さんの歯並びの状態や性格、生活環境によって異なるため、一概にどちらが優れているとは言えません。
■大切なのは「早めに相談すること」

矯正治療はお子さんの成長とともに進めていく長期的な取り組みです。そのため、信頼できる歯科医師と一緒に方針を決めていくことがとても重要です。「いつ始めるべき?」「どの装置が合ってるの?」「費用はどれくらいかかる?」といった疑問を気軽に相談できることが、スムーズな矯正治療の第一歩になります。
当院でも、お子さんの歯並びや噛み合わせについての相談を承っております。どんな治療が向いているのか、矯正が本当に必要かどうかも含めて、丁寧にご案内させていただきますので、どうぞ安心してご相談ください。
■まとめ

小児矯正において最も大切なのは、「いつかやろう」ではなく、「まず相談してみる」ことです。早めの行動がお子さんの将来の歯並びや健康、そして笑顔に大きく影響します。矯正治療は特別なことではなく、いまや多くのお子さんが自然な流れで受ける時代になっています。
今話題の「インビザラインファースト」についてご興味のある方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。
▼【インビザラインファーストの特徴はこちらから】