2025年5月30日

こんにちは。
大田区のうみのいろ歯科矢口渡です。
「子どもの歯並びが気になるけど、いつから矯正を始めたらいいの?」「装置が目立ったり、学校でからかわれたりしないかな…」そのような悩みを持つ保護者の方に、近年注目を集めているのが「インビザラインファースト」という新しい小児矯正の方法です。インビザラインは、これまで主に大人向けの矯正として知られていましたが、子どもにも使えるタイプが登場したことで、小児矯正の選択肢が大きく広がりました。今回は、インビザラインファーストのメリットや魅力についてご紹介します。
■インビザラインファーストとは?

インビザラインファーストは、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)のお子さん向けに開発された、透明なマウスピース型の矯正装置です。従来、小児矯正といえば「拡大床」や「プレート」、「固定式のワイヤー装置」が一般的でした。これらの方法は効果的ですが、「目立つ」「痛そう」「装着が気になる」といった声も少なくありませんでした。
そのような中で登場したインビザラインファーストは、見た目の自然さや快適さに加えて、機能面でも多くのメリットがあると注目されています。
■インビザラインファーストの特徴

・適齢期が長く、早く始められる
インビザラインファーストは、側方歯(奥歯)の生え変わりが終わっていなくても治療をスタートできるという大きな特徴があります。従来の取り外し式装置では特定の歯の生え変わりを待つ必要があったため、適齢期が限られていました。しかし、インビザラインファーストであればより早い段階からの治療が可能であり、タイミングを逃しにくくなっています。
また、成長に合わせて柔軟に対応できるため、適齢期が長いのも保護者の方にとって安心材料の一つです。
・目立たないから、学校生活にぴったり
透明なマウスピースは、装着していてもほとんど見えないのが最大の魅力です。矯正装置が目立つことを気にして笑わなくなったり、友達にからかわれてしまったり…そんな心配がぐっと減ります。また、しゃべる時の邪魔になりにくいため、授業中の発表や日常の会話もストレスが少なくすみます。
さらに、金属を使わないマウスピースは、運動中や転倒時のケガのリスクが低いのも大きなポイント。サッカーやバスケットボールなど、激しいスポーツをするお子さんでも安心して使えます。
■「これまでの常識」も、もちろん有効!

インビザラインファーストの登場によって小児矯正の選択肢は広がりましたが、もちろん、従来の方法にも確かな利点があります。たとえば、取り外し式の拡大床やプレートは、顎の骨の成長をコントロールしやすいという特徴があり、症例によっては非常に効果的です。また、ワイヤー矯正では細かい調整がしやすく、細かい歯の移動にも対応可能です。
つまり、「どちらが正解か」というよりも、お子さんの歯並びや成長段階、生活スタイルに応じて最適な方法を選ぶことが大切なのです。
■大切なのは「早めの相談」

歯並びや噛み合わせの問題は、できるだけ早期に気づき、対処することが将来的な負担を減らすカギになります。「いつから始めればいいの?」「うちの子にはどの装置が合ってる?」「見た目や学校生活で困らないかな…」など不安な点はたくさんあると思いますが、だからこそ、まずは専門家に相談することがとても大切です。
当院でも、お子さんの矯正についてのご相談を承っております。歯並びの状態を見ながら、お子さんお一人おひとりに合った治療方法を一緒に考えて行きましょう。
■まとめ

インビザラインファーストの登場により、小児矯正の治療法は大きく進化しました。とはいえ、従来の装置にもメリットは多く、どちらが適しているかはお子さんの状態やご家族の希望によって変わります。
お子さんの未来の笑顔と健康のために、まずは一度、専門の歯科医師にご相談ください。
従来の方法や治療を始めるタイミングについては、こちらの記事もご覧ください。
▼【従来の小児矯正(拡大床・ワイヤー矯正)について詳しくはこちら】