オーラルケアグッズは必要?おすすめグッズからゆすぎ方まで徹底解説!|うみのいろ歯科矢口渡(旧ほりぐち歯科)|矢口渡駅の歯医者

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オーラルケアグッズは必要?おすすめグッズからゆすぎ方まで徹底解説!

オーラルケアグッズは必要?おすすめグッズからゆすぎ方まで徹底解説!|うみのいろ歯科矢口渡(旧ほりぐち歯科)|矢口渡駅の歯医者

2025年7月22日

こんにちは。
大田区のうみのいろ歯科矢口渡です。

「毎日歯を磨いているのに、虫歯や歯周病が気になる……」という方は少なくありません。その原因のひとつは、歯ブラシだけでは口内の汚れを完全に落としきれないことにあります。実際、歯ブラシで落とせる汚れは約6割程度と言われており、残りの4割は歯間や歯ぐき周辺に残ってしまうのです。
そこで今回は、オーラルケアをより効果的にするためのおすすめのオーラルケアグッズとその正しい使い方、また近年話題になっている「ゆすがない歯磨き法」や、フッ素洗口の“裏技”効果についてもご紹介します。

■歯ブラシ+αのケアが必要な理由

毎日磨いているのに、半分弱のプラーク(歯垢)は除去てきていないとは驚きですよね。
歯と歯の間や歯ぐきとの境目には歯ブラシの毛先が届きづらく、プラークが残りやすい部分です。このような部位の清掃には、デンタルフロスや歯間ブラシといった補助的なオーラルケアグッズが不可欠です。その正しい使い方をご存じでしょうか。

まずデンタルフロスは、歯ぐきと歯の間に優しく挿入し、歯面に沿わせて上下に動かすことで、隙間に詰まった汚れを擦り取ることができます。ポイントは、「歯面に沿わせること」と「上下に動かす」ことです。横向きに動かすと歯ぐきを傷つけてしまうこともあるため注意が必要です。
次に歯間ブラシは、三角形の「鼓形空隙(歯と歯の間にある、歯ぐきとの三角形の隙間)」に合わせて、前後にゆっくり動かすことで、プラークを効率的に取り除けます。「三角形の隙間」を意識して動かすことで、隅々まで歯間ブラシが届きますので、やってみてください。

これらの補助的なグッズに加えて、マウスウォッシュ(洗口液)やフッ素入り歯磨き粉も、オーラルケアには欠かせません。フッ素をはじめとした薬効成分が含まれているものもあり、これらを適切に使うことで、虫歯や歯周病のリスクを大きく減らすことができます。

■フッ素の力を活かす「ゆすがない歯磨き法」の真実

最近では「歯磨き後に口をゆすがない」という方法が、SNSや雑誌などで話題になっています。この方法の目的は、歯磨き粉に含まれる「フッ素」という薬効成分を長く口内に残し、歯の再石灰化や虫歯予防効果を高めることにあります。

フッ素には歯のエナメル質を強化する効果、虫歯菌が歯を溶かす働きを抑える効果、プラークのねばつきが軽減されプラークが歯にこびりつきにくくなる効果があります。厚生労働省や日本歯科医師会は「少量の水で1回だけゆすぐ」ことを推奨しており、主要メーカー(ライオン、花王、サンスター等)も同様に、何度もゆすぐことは避けるよう案内しています。

しかし、「まったくゆすがない」場合には、プラークや細菌が口に残ることによる衛生的なリスクもあります。特に夜間は唾液の分泌が減り、細菌が増殖しやすくなるため注意が必要です。さらに、添加物の残留によるリスクもあるため、慎重な判断が求められます。そのため、「適度にゆすぐ」方法、つまり少量の水で1回だけ口をゆすぐことが、フッ素効果と衛生面を両立させる最もバランスのよい方法と言われています。

■裏技!オイルリンスより効果的?フッ素洗口によるもう一つの効果とは?

近年、「オイルリンス(オイルプリング)」というケア法がSNSを中心に注目されました。これはココナッツオイルなどで口をすすぐことで、口内のこびりつき汚れを取り除くというものです。

実は、フッ素洗口にも「歯を強くする効果」のほかに、もう一つ「歯にプラークがつきにくくなる効果」があるのです。これは確かなエビデンスに基づいたケア法で、プラークは、さまざまな病原性細菌が集まってできており、不溶性グルカンなどの菌体外多糖により歯の表面に強く固着しているのですが、フッ素はこの菌の活動を抑制し、不溶性グルカンの生成を妨げる作用があるため、プラークを歯面から落としやすくなるのです。この効果を最大限に引き出すには、フッ素入り歯磨き粉とフッ素洗口剤の併用がとても効果的。フッ素入り歯磨き粉で歯磨きをして、口をゆすぎ、その後でフッ素洗口剤で洗口するだけで、徐々に歯磨き後のザラザラが減少するでしょう。ただし、残留フッ素濃度や添加物の残留によるリスクもあるため、使用頻度や用法・用量を守ることが重要です。

■まとめ

オーラルケアは歯ブラシだけに頼らず、デンタルフロスや歯間ブラシ、フッ素入り歯磨き粉、洗口液などのグッズをバランスよく取り入れることで、十分な効果を発揮します。また、フッ素の効果を活かすためには「ゆすぎ過ぎない」ことが推奨されていますが、まったくゆすがないのは衛生面でのリスクも考慮しなければなりません。気になる方は、しっかりとゆすいだ後にフッ素洗口剤を用いる方法もおすすめです。なお、残留フッ素濃度や使用頻度には注意が必要ですので、必ず製品ごとの説明書に従ってご使用ください。「自分のケア方法が合っているか心配」という方は、当院にてプラークの付着状況やケアの効果をチェックすることも可能です。お気軽にご相談ください。

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